ABOUT
ご挨拶
初めて「おいしい!」と言ってくれたのは、小学生の頃に作った野菜炒めを食べた母でした。それがとても嬉しくて、料理に興味を持ち、当時の人気番組「料理天国」を欠かさず観ていました。料理への興味は、増すばかりで番組に出演し皆を喜ばせていた料理の先生の元で学びたく、進学を決めました。口に運ばれるものを作りたい!それによって人を幸せにしたい!そんな気持ちは、固まっていたものの、自分は、どんな職業につこうかと思い馳せている時期に、ふと立ち寄ったお店(神戸 コム・シノワ)のケーキの印象に心を奪われました。初めて起きた深い感動を信じて、ケーキ屋になることを決めました。いつの日か地元の上田で開業するという目標のため、私がするべき修行をはじめました。
長野・上田は本当に果物が美味しいです。その果物を最大限に活かせるケーキ作りのために果物を知ること。まずは、果物について(京橋千疋屋にて)学びながら働きました。
日本は、和菓子に限らず西洋菓子の世界でも注目されています。日本人の勤勉さ・手先の器用さ・素材を活かせる繊細な味覚などを海外のパティシエの憧れでもあり、その日本の首都 東京で、その東京の中心の銀座で世界に通用する多くのことを学ぶ必要がありました。世界の広さ・厳しさ・現実、菓子作りが芸術であること学びました。(銀座 ピエス・モンテ)自分の目指すケーキは、毎日でも、特別な日でも心を満たせるケーキ。食後のデザートと3時のおやつの役目の違いを学ぶこと。衝撃に近い感動をくれたお店(コム・シノワ)の同系列のビストロ(ビストロ コム・シノワ)でその違いを学びながら働きました。
信州の四季(果物)を活かすお菓子には、素材を厳選すること、スポンジ・パイ・タルトの生地やクリーム・ソースにも季節感があること、引き立て役のお酒やスパイスの大きな意味を知ること、これらのバランスを考え表現するお菓子作りの技術を学びながら働きました。
「衝撃と憧れと夢」をくれたお店(コム・シノワ)にてシェフとなりました。この憧れのお店には、生地作りを追求していてブランジェリーがあり、お菓子作りに重要な生地作りを学ばせて頂きました。
そして、何よりも大切な心の財産が何かとということをコム・シノワのオーナーシェフご夫妻に教えて頂きました。尊敬以上の想いと感謝で溢れます。
この信州 上田で、私が出来るべきことを持ち合わせ故郷に戻って参りましたが、現在も毎日が修行であり、経験の積み重ねなのだと感じております。
ご近所の農家さんに、自然の厳しさを身を持って教えていただき、尊い果物を大切に扱い、厳選された素材と組み合わせ、「季節感・香り・舌触り」にこだわり、お菓子作りをします。お客様が自然と笑顔になれる幸せを感じていただけたら幸いです。
荒井英和